2.最上町地域医療
MC:最上町は健康に大変力を入れているというお話ですが、一方で町の地域医療福祉においては少子高齢化の問題であるとか、医療人材の流出であるとか、そういう問題もあるのではないでしょうか?

橋町長:やはり、お医者さんの確保というのは、この田舎の地方の、特に病院を持っている町村にとっては極めて大事な問題です。いま私どもの町内唯一の最上町立病院の佐藤病院長には、その意味では大変頑張っていただいて、四人のお医者さんを何とかか確保できております。これは大変ありがたいことです。そのなかには、自治医科大卒の女医さんで小児科専門(内科医)の先生もいらっしゃいます。

あと同時に、最上町を含めた新庄最上郡1市4町3村、この「最上地域」には県立新庄病院という中核病院がありまして、私どもの最上町立病院などはこの県立病院との連携を取りながら何とかこの地元町民に安心と健康をきちんと担保しようとしてます。私どもは財政が厳しいので、県立病院にお願いする部分・役割は極めて大きいといえますね。だから一時期は、県立病院がなくなるのではないかという話もあったけれども、県立はきちんと中核病院を担ってもらいましょうという運動もしておりました。

また、国の考え方はできるだけ療養ベッドも減らすという考え方ですよね。本当は地域実態を見れば、もっともっとそういう療養型が欲しいわけなのですが。我々田舎、高齢化の比率が高い町村にとっては極めてウェイトが大きい話で、療養ベッドの確保なんかは極めて大事なのです。もちろんこれは私どもの行政だけでやらなくてもね、民間のネットワークなども含めて、そういう受け皿が一体となって、整備することも大事なのかなと思います。

あとやっぱりスタッフですね、人材の確保そして育成。そういう意味で日本福祉大学とも提携をさせてもらっていますし、最上町のいろんな連携を取りながら、ヘルパーの資格取得であったり、福祉のボランティアであったり、まさしく地域全体で、そういう福祉教育もさせてもらってるわけですけど、そういう子供たちが、色んな資格を取って、大学にも行って、町に戻ってこれる仕組みを作ったり、やはり人材確保というのは資格取得も含めて、これからますます大事だなと思います。

そういう意味で人材の点から言っても、「働くんだったら最上町で」て言っていただける様なそんな町に私はしたいわけです。ですから福祉だけ特化したというのも駄目ですから、色々と、人にやさしい、あるいは食にやさしい、というような魅力がなければ人が集まってこないのではないかと思います。

国に関しては今回、参議院選挙の結果を踏まえて、都市と農村、特に農村を大事にしなきゃいけないという、国策が少し見えてくるようになりましたから、そういう意味で期待もしているわけですけれども。農林水産省でも、農山村の活性化支援事業ということで、平成19年度から新たな予算も計上しながら、アイデアのある町村には応えますよという法律ですけど。そういう中で二つの居住地を行ったり来たりしてもいいよと、そういうことを支援しますよっていう予算なんかもありますし、だからそれと今提案した福祉の困ってる自治体があるとすれば契約を締結していただいて、

▼インタビュアー:当社社員 安保
地方できちっと預かってやりますよと、空気の綺麗なところで、食べ物のおいしいところで、水の綺麗なところで、そういうところで長生きしてもらえるような、法律ができればいいのかなと思っています。

笠原補佐:今町長が言われた慢性的な医師不足を何とか解消しようと、町の国民健康保険では、修学資金ということで貸付制度、特にお医者さんの確保という面で難しいものですから、なんとか金銭的にも支援していきたいという方向で、今まで年間120万、月10万だったものを、年間200万というかたちで条例を改正しながら支援していこうとしています。そして戻ってきて頂いて、こちらで7年間仕事をしていただければ、返す必要はないという制度も作りました。

あと看護師さん、作業療法士さん、理学療法士さんなんかも、やっぱり足りないということで、今都会の方でも看護師さんをかなり募集してるということもあって、なかなか田舎に勤められる看護師さんもいないということがありまして、地元で頑張ってみたいという人については同じように資金の貸付をしながら今取り組んでいるところです。
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