【サップ流・健康管理とは】
MC:大学卒業後は、アメリカンフットボールやプロレス、K−1や総合格闘技など、プロスポーツ選手として活躍される時期が続きますが、これらはどれも体には非常に負担の大きい危険なスポーツですね。怪我も沢山あったと思いますが、今までで最も印象に残っているものはありますか?
サップ:特に長い期間入院したようなケースはほとんどありませんが、唯一つ例外は、2003年にK−1でミルコ・クロコップ選手と試合した後は、目の下を骨折してしまい、手術しなければいけませんでした。これが一番印象に残っています。また昔フットボール選手だったときにはアキレス腱をひどく痛めてプレーできなかった時期がありましたが、1年半くらいかけてようやく治りました。
MC:小さな怪我も含めれば、仕事柄、医師に治療してもらうことは日常的な一面だとも思いますが、医師からよく受けるアドバイスや注意はありますか?
サップ:よく医師に言われることは、怪我をした後では手遅れだから、まずは怪我をしないような練習をきちんとするように、ということです。ですから練習ではよく体を動かして怪我をしないことを考えています。あとは体だけではなくて頭も大切ですね。頭もちゃんと運動させて、
体と頭が一つのものになるように意識することです。大学で勉強するように、これは自分のスポーツにはどのように活かせるか、と常に考えることです。体にとって良いこと・悪いことや食べ物などに関して、自分のスポーツをどうやったらもっと上手くなるのかを大学のクラスルームのように勉強することです。そうすると頭と体が上手く回りはじめます。
MC:いわゆるメンタルトレーニングのようなことはされましたか?
サップ:一つの方法として、コーチはよく勉強する時間とトレーニングする時間を勝手に変えました。もちろんわざとです。だからその時にならないと予定が分からない場合が多くて、今は練習するんだ、今は勉強だ、次は勉強してから練習するんだ、という具合なのです。そのため頭を柔軟にして状況に適応していかなければなりませんので、瞬時に切り替えるという頭の使い方を勉強させられました。
MC:食事で気を付けていることはありますか?
サップ:具体的に何に気を使っているかといいますと、プロテイン(タンパク質)を大量に取ることです。体を仕事道具として使っているわけですから、少々のことでは怪我をしないためにも、また体の回復としても絶対必要ですし、筋肉の量を維持するためにはプロテインはたくさん取らなければなりません。
MC:肉体やメンタル面の管理のほかに、健康には社会的な側面もあるのではないでしょうか?
サップ:ええ、それには社会学の勉強が活かされていますね。日本という自分の国から遠い場所でも人気者になれたのは、社会学を通じてどこに行っても通じる人間関係の勉強をしたことが役立っているのではないかと思います。